解剖学・アカデミック造形研究プロジェクト

 素描(デッサン)は技術ではない。
ものの見方、考え方だ。

Maeshiba Method of Modeling Mass

 本ページでは、素描や人体の仕組みなどについての尽きない興味をご紹介。

 

アカデミック造形研究プロジェクト
公式HP開設!
 
充実した内容になってます。
公開制作や学会参加、展覧会告知などもございます。
是非ご覧ください。
美術解剖学 | アカデミック造形研究プロジェクト | 日本 (academic-art-project.com)
 

 

 

美術科教育学会・兵庫大会 2023
 
於 : 神戸大学
3/26 大会実行委員企画・120分・セッション講演
 
講演題目
:美術解剖学・具象・素描
アカデミックな内容がもたらす学際的イノベーション
 
▼講演パンフレット
 
 大勢の聴講、御礼申し上げます!
 
★★★多数の聴講、本当にありがとうございました★★★
以下、①②2本立て講演と簡単なワークショップで講演を行いました★
①造形➡解剖学➡教育心理学
②解剖学➡心理学・重度重複障害の美術教育➡造形 
随分と思い切った内容を120分、講演出来ました★
近日①,②を動画にしてアップする予定です!
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アカデミック造形研究プロジェクト第2弾
美術解剖学ワークショップ ≪0からの構築プロセス≫
2023.1.21(Sat)
重要文化財・大阪市中央公会堂
今度の制作は芯棒組みから!★★★等身大トルソの公開制作★★★
満員御礼

 

アカデミック造形研究プロジェクト 第2弾 

公開制作 ≪0からの構築プロセス≫

2023年1月21日(土)

重要文化財・大阪市中央公会堂にて。前芝は、等身大トルソで参戦。心棒組みから。

 

美術解剖学モデル海斗氏のモデル協力により制作。
2022年日展、会員出品(国立新美術館)▼

 

2022年8月14日 公開制作 ≪劇変の瞬間≫講演、座談会の様子。

重要文化財・大阪市中央公会堂  60分、等身大トルソを劇変させていく様子。

モデルは美術解剖学モデル海斗さん。満員御礼★

講演座談会も、有意義なお話ができたと思います。皆さん沢山の「目から鱗」があったでしょうか( ^ω^ )
満員御礼!

 

2022年8月13日~16日 ※14日には公開制作・講演、座談会を行いました。
重要文化財・大阪市中央公会堂

新作、Mahatma Gandhi ―永遠の祈り―も出品予定。

 会場は、重要文化財・大阪市中央公会堂。

 

2022年度 美術解剖学会(東京藝術大学・第3講義室)にて一般公演を行いました。
お陰様で、大変好評を得ることができたと思います。本当にありがとうございました★

▲美術解剖学会、講演発表の梗概集に掲載した資料。

美術解剖学会 会場となる東京藝術大学の門前にて。

 

《男性の背中》
解剖学と、モデルの実際から受ける感動の
両側面を意識したもの。ボールペン。
 
 

 

《脈の形象》制作途中

上のデッサンを基に粘土で建築、奏でたもの。


 

 ≪彫刻家は形をどう見るか ―腕は何処からはじまるのか―≫

パワーポイントの図形挿入機能のみで、前芝作図。講義・講演用資料の一部。


 

《手のデッサン》
団子の組み立てでデッサン★ボールペン。
 
 

 

 ≪彫刻家は形をどう見るか ―脚は何処までなのか―≫

インナーマッスルまで考慮すると肋骨直下の脊椎から下が脚と捉えることもできる。

パワーポイントの図形挿入機能のみで、前芝作図。講義・講演用資料の一部。

 


 
 人体塑造の表現はどこをしっかりとさせるべきか
手首の回転のシステムと共に図示。前芝作図。講義・講演用パワポ資料。
 
 
 

《男性の背中》
上のデッサンに、骨格を入れてみた。
教え子に形の秘密を教えるためにパフォーマンスしたもの。
ボールペン。
筋肉をつけていくことも重要なのだが、それよりもはるかに重要なのが骨学。
 
 
 
 
≪骨格にモデリング≫
骨格と筋肉の付き方で、首はどこからスタートするのか、考えてみる。
 

 

【科研費採択研究で考案した授業】

骨格標本に粘土(団子のような塊)で直接モデリング。
人体の構造を考えることが
美術解剖学の主たる目的。

 

 

【私の左手】
自らの手のデッサン。ボールペン。
 

 

【枯れた花】

拾った枯れた植物。

絵になりにくいと感じたものを拾って描く。

どんなものにも美が潜んでいることに気づく。

それがデッサンというもの。

ボールペン。

 

【講義】

自然の原理を造形にどう用いるか。

 

《腕を上げた時の現象》

腕はまるで木の幹。ならばその根っこはどこなのか。

その根は大胸筋であり、

肩甲骨とその周囲の筋肉に感じられ、

それらは肋骨を咥え込んでいるかのよう。

背中と脇。鉛筆。

 

 
《社の田園》
絵になりにくいと思われる風景、
そんな風景を敢えて選んで描く。
ボールペン。
 

 

【習作】(現在構想中)

作品のためのデッサン。布と組み合わせるか。

 

 
【骨学の講義】
彫刻家は骨学をどう扱うか。
 

 

「骨格の進化」

魚類➡両生類➡爬虫類➡哺乳類➡ヒト

団子の組み立てデッサンで、

進化を動画のように再現する。

生物は正にその環境に適応したデザインを持つ。

 

脊柱は全てを集約し頭部を捩じ上げる。
それは脊椎動物の進化の軌跡だ。
こう考えると、首は尾てい骨周辺から始まっているように見える。
 
 
真実を抜き取る。
それは時に、幾何学となる。 
 
 
解剖学は、これを表現に強制するものではない。
しかし、正しい形が如何なるものかを知れば、
自然と対面した時、その彫刻的感動は一際大きなものになると感じる。
 
 
マッスの組み立て、幾何の構成、そして美術解剖学。
人体は宇宙がもたらした138億年の歴史、生物進化の36億年の歴史の形であり、
その頭脳はまた宇宙につながるかのような広がりを持っている。
解剖学とは、真実を見る事。そしてこれは森羅万象の教養学へと繋がるのだ。
 
 
 私は、このことを学び、これを教えたい。
そしてこの事柄を改めて、いろんな学問につなげていけるよう教育では配慮したい。
 
 

前芝武史 解剖学・素描