専門、現在、学歴、職歴等

 

前芝武史 Profile

 
 
専門
 
彫塑(人体塑造による具象彫刻の制作)
 
彫塑造形論(造形原理)
 
美術解剖学
 
美術教育学(特に中等教育、素描、彫塑教育論、インクルーシブ教育等をキーワードとする
 
 
 

現在

日展 第3科彫刻 会員(審査員経験者) / 日展大阪展 幹部世話人、作品解説委員
 
日本彫刻会   運営委員(審査員経験者)/研究誌編集委員
 
白日会彫刻部 会員(審査員経験者)/白日会関西支部 副支部長
 
美術解剖学会 幹事
 
美術科教育学会 会員(論文査読委員経験者)
 
大学美術教育学会 会員(元・総務局理事 / 地区全国理事)
(元 教科内容学検討委員彫塑部門代表・論文査読委員経験者)

アカデミック造形研究プロジェクト 理事長
 
国立大学法人 兵庫教育大学 大学院研究科 教授~現在に至る。
※連合大学院博士課程 マル合有 (学位審査資格・主任指導教員資格)
 
国立大学法人 奈良教育大学 非常勤講師 併任(~’22)
京都芸術大学  非常勤講師(美術解剖学・特講) 併任、’23 ~現在。
 
 

学歴 

’97 滋賀大学教育学部小学校教員性課程美術専修卒業
’98 滋賀大学科目等履修生単位取得 
’00 筑波大学大学院修士課程芸術研究科(彫塑分野)修了
   修士(芸術学)
’03 筑波大学大学院博士課程芸術学研究科(芸術教育学分野
   単位取得退学
 
 
 

職歴

’03 筑波大学附属桐が丘養護学校 高等部美術科 教諭’
’05 兵庫教育大学実技教育研究指導センター 助教授
’06 兵庫教育だ大学大学院学校教育研究科 助教授
’07 兵庫教育大学大学院学校教育研究科 准教授
’08 兵庫教育大学大学院連合博士課程 マル合取得
’20 兵庫教育大学大学院学校教育研究科 教授、
   ~現在に至る。
’20 奈良教育大学 非常勤講師(学部/大学院 彫塑)併任
   ('22.3まで)
’23 京都芸術大学 非常勤講師(美術解剖学・特講)併任、
   ~現在に至る。
’23 兵庫教育大学大学院 研究力推進特別プログラム 教授兼任、
   ~現在に至る。
 
 
受賞・選抜、講演等、主たる活動と成果
 
'97年 第73回白日展 一般佳作賞受賞
'98年 第28回日彫展 奨励賞受賞
'00年 第76回白日展 白日賞(I氏奨励賞)受賞
'04年 第34回日彫展 努力賞受賞
'06年 美術科教育学会  第3回『美術教育学』賞奨励賞(●年度最高賞)
'09年 第39回日彫展 優秀賞受賞
'10年 大学美術教育学会 教科内容学検討委員・彫塑部門代表
'11年 第43回 日 展(第3科彫刻)  特選受賞
'12年 第88回白日会 彫刻部 特別陳列選抜(国立新美術館)
'12年 国立大学法人兵庫教育大学 第1回 優秀教員表彰
        (大学教員表彰規定2条(1))
'12年 第44回 日 展(第3科彫刻)  無鑑査出品
'13年 第89回白日展 吉田賞受賞(●白日会彫刻部最高賞)
'13年 第45回 日 展(第3科彫刻)  特選受賞
'14年 第46回 日 展(第3科彫刻)  無鑑査出品、翌年 準会員推挙
'15年 公募団体ベストセレクション美術2015選抜(東京都美術館)
'17年 日展110年記念『日本の美 現代の日展作家』
        次世代を担う作家10人に選抜
'18,'20年 日本彫刻会俊英作家展選抜(東京 日本橋三越)
’19年 日展(第3科彫刻)審査員に選抜
’19年 白日会公開クロッキー講座 実演講師に選抜(国立新美術館)
      ※実演は新型コロナ感染予防で延期。
'20年 日展(第3科彫刻)会員に就任
’21年 美術解剖学対談、YouTube 英語字幕付き世界配信
’21年 日展プロモーション動画、出演作家に選抜
’21年 アカデミック造形研究プロジェクト創立メンバーとなる
’21年 日展シンポジウム・パネリストに選抜
’22年 アカデミック造形研究プロジェクト代表となる('23~理事長)
’22年 第28回 美術解剖学会 一般公演 (東京藝術大学)
’22年 アカデミック造形研究プロジェクト第1弾
     前芝武史・アタリサオリ 2人の美術解剖学展
    (重要文化財・大阪市中央公会堂)
’23年 神戸新聞掲載(アカデミック造形研究プロジェクト、1/14朝刊
’23年 アカデミック造形研究プロジェクト第2弾
     前芝武史・アタリサオリ 2人の美術解剖学・公開制作
     ≪0からの構築過程≫
    (重要文化財・大阪市中央公会堂)
’23年 アカデミック造形研究プロジェクト第3弾
     美術科教育学会・120分セッション講演 
(神戸大学)
           
 「美術解剖学・具象・素描
    ―アカデミックな内容がもたらす学際的イノベーション―」
’23年 前芝武史の世界と美術解剖学展
    ―芸術と学術/学際性をテーマとした展覧会―
    (国立大学法人・兵庫教育大学)
    神戸新聞 掲載(6/1日 朝刊)
    加東市ケーブルテレビ 連続放送
’23年 アカデミック造形研究プロジェクト第4弾
     前芝武史・アタリサオリ 公開制作with 美術解剖学モデル海斗
     ≪劇変の瞬間Ⅱ ―造形の基軸―≫
    (国立大学法人・兵庫教育大学) 
’23年 第29回 美術解剖学会 一般公演 (東京藝術大学)
’23年 美術解剖学会 幹事に推挙
 
 
非常勤講師、講演、学位審査、査読等
 
東京藝術大学 (美術解剖学会2022、2023 一般講演)
筑波大学 (彫塑展 特別講師  於・湯島聖堂≪旧・昌平坂学問所≫)
神戸大学 (大学院博士課程 博士学位学外審査員)
広島大学 (インクルーシブ教育についての講演会 講師)
奈良教育大学 (学部・大学院 彫塑系授業 非常勤講師)
兵庫教育大学 (ハイフレックス授業に関する研修会 講師)
                (連合大学院博士課程 学位審査員)       
大阪大谷大学 (教育学会セミナー公演 講師)
京都芸術大学 (美術解剖学特講)
 
公益社団法人日展 〈第3科彫刻〉 (審査員、シンポジウム・パネリスト)
公益社団法人日本彫刻会 (審査員、研究誌査読・研究誌編集委員)
白日会彫刻部 (審査員)
日展・大阪展 (作品解説委員、彫刻研究会 講師)
白日会関西支部 (彫塑造形研修会 講師)
 
美術科教育学会 (学会誌査読委員) 
  ('23 兵庫大会実行委員)、
  (兵庫大会120分セッション講演【神戸大学】
大学美術教育学会
 (学会誌査読委員・学会誌編集委員・教科内容学検討委員彫塑部門代  
 表・区全国理事などを歴任、現在、総務局理事)
芸術学研究
  (投稿論文査読委員 筑波大学大学院人間総合科学研究科発行)
Art Library
  (投稿論文査読委員…公益社団法人日本彫刻会発行)
 
嵯峨御流 (研修会講師 大阪・リーガロイヤルホテル鳳凰の間)
西脇市岡之山美術館 (彫塑造形研修会 講師) 
その他、市美術展などの審査員多数。
 
 
 
担当授業
 
◆大学院修士課程
 彫塑実技研究
 彫塑教育論
 ゼミ(課題研究
◆学校教育学部
 彫刻実技
 初等図画工作
 ゼミ(課題研究)
◆大学院教職修士課程
 初等図画工作科教育法
 初等図画工作教材研究と授業づくり(昼間コース、夜間コース)
 論作文執筆法
 障害のある児童への指導・支援方法(昼間コース、夜間コース)
 リフレクションセミナー
 アクションリサーチ(課題研究)
◆大学院博士課程
 美術と表現Ⅳ(彫塑)
 ゼミ(課題研究)
◆奈良教育大学(非常勤)2022まで
 彫刻Ⅲ
 彫刻Ⅳ
 木彫
 素材研究
 ◆京都芸術大学(非常勤)
 美術解剖学特講
 
研究の特色
 
 私は、彫塑造形の学術的側面について研究を進めています。そのような中でも私は「団子の組み立て」に着目しました。この形は、どのような形とどのような形の組み立てで出来ているのだろう…まるで積木をするような感じ、或いは建築を考えるような感じです。
 その結果、造形には原理もあればロジカルな思考が存在する事が明らかになりました。美術は天才と呼ばれる人間や一部の才能があると言われる人たちだけのものでしょうか?私は筑波大学附属の教諭時代、手の不自由な美術を嫌いになってしまった高校生を相手に、本格的な素描や具象彫刻を楽しんでもらう授業を考案しました(美術科教育学会 『美術教育学』賞奨励賞受賞)。
 私の研究は…人体塑造が軸となっていますが、もしかしたら形態構成学なのかもしれません。時にデザインに応用したり、デザイン教育の教材を考えたり、美術解剖学に進出したり、時に学問論や哲学に及んだり…★
 しかし何はともあれ、私の美術教育は、現代の美術科教育と明らかに一線を画するもので、デッサンの面白さを存分に味わってもらう所に大きな特色があります。初等教育(中学年くらいまで)なら、まだ良いのですが、特に中等教育なんかで、「デッサンなんて不要」とか、そんな考えはもう古いと思っています。閉塞感を感じる現代の美術教育を、楽しく豊かに変えていければ、そんなことを考える毎日です。
 やり方・作り方を教えるのではなく、「ものの見方、考え方」を教える・・・即ち、Maeshiba Method of Modeling Mass。ここから芸術や学問の色んな面白さを見つめなおすことができれば、、そんなことを思っています★
 
 

 

 
 

彫塑を通し、世界の森羅万象を、見る・感じる・考える。


みなさん、こんにちは。兵庫教育大学で彫塑を担当している前芝武史です。
「塊の組み立て」をキーワードに、彫塑をしています。
美術は才能なのか、センスなのか…そんなことが言われますが、
「塊の組み立て」をキーワードとし、造形すると、
そこに構造や論理のような仕組みや道筋が見えて参ります。
その上で、造形的な構成を考え、作品を生み出すのが僕の仕事です。
 

この粘土の団子は一体なんだ??皆さん、そう思われたことでしょう。
これを「並べる・積む・組む」 が、私の研究テーマ。
それによってフォルム、様相が無限大に変化します。
これこそが、Maeshiba Method of Modeling Mass です。 



主たる仕事は、彫塑ですが、
ここで学んだことをデザインに応用する試みも行っています。
写真は、自らが1からデザインを手がけた、6弦のエレクトリックベース。
自らにとって「世界一弾きやすい」が、デザインのコンセプトです。
極上の機動性と弾き心地、そしてサウンド。
彫塑は「空間芸術」ですが、音楽は「時間芸術」。
僕はこの空間という舞台(造形芸術・建築)や、時間という軸(音楽・文学等)に、
建築を試みることが大好きです。
これが実は・・・目茶苦茶オモシロイんですよ★

 
 
 
 
日展110年記念『日本の美 ―現代の日展作家―』次世代を担う作家10名に選抜され、特別インタビュー記事が掲載されました。私の研究について書いてあります。
 
 
 
 
 
大学教員にとって普段からの勉強というのは一番大切なことだと思っています。
これは海外での講義を想定した彫塑造形論系の講義の自主練習の板書。

 

 
 
 
粘土がいろんな形に変わるのが面白い。
そして筋肉や骨格が見えて来たり
力線や重心が見えて来たり。
この有機的な建築を三次元的な思考・感性で
構築、奏でることが私の仕事です。
彫塑はデッサンと並ぶ造形の基礎学である―。
私はそのように考え、研究・指導に当たっています。
 
 
 
 
 
粘土から材質転換した作品。この作品はFRPにしましたが、
プラスチックに見えないでしょう。最近はFRPではなく、
有機溶剤を使わない水性樹脂(ジェスモナイト)を使用していますが、
材質転換や色調整の方法は、ほぼ同じです。

 

 
 
 
学生・院生へのメッセージ
 
 単なる土くれが、みるみると形を変えていく面白さ。深めるほど湧き、加速する新たな興味・知識・思考。この分野を通して見えてくる造形 や物事の理法、構造、そして人間の心理や人間性というもの…。彫刻分野の可能性は、本当に広く深く面白いものです。
 ゼミ生の多くはこの分 野の面白さに気づき、のびのびと勉強し自らの可能性を広げています。
 近年では、前芝ゼミ修了の学生の中から大学教員になった者や、日展特選受賞者(現在で2名輩出)、日展・日彫展・白日展等の全国規模の展覧会で、受賞や入選を繰り返す学生や 学長表彰を受ける学生、筑波大や神戸大の博士課程に進学、博士の学位を取得した者もいます。卒業生は、小・中・高・特別支援教育系教員や、大学教員、国立大附属学校の教員等多岐にわたります。
 だらだら過ごすより、ここでしっかりと勉強して大学の本当の楽しさ を感じ、本物の力をつけてみませんか?大学では好きなことを思い切り!
 
 
 
前芝ゼミについて  
 
 学部~博士課程まで、学生の能力に応じつつ、出来るだけ懇切・丁寧に行いたいです。
 
制作:前芝研究室では、具象抽象は問いませんが、多くの学生は自ら具象を志してきます。造形の基礎基本について出来るだけ丁寧に見てゆ きます。彫塑造形は勿論、デッサンも含め造形力の向上と彫刻表現の深化を図ることを主たる目的としたゼミです。経験よりやる気です!
 
論文:彫塑造形、彫塑教育に関するものや、近年では彫刻家や彫刻史に関するもの、特別支援に関するものがありました。学生の興味ある事 象を基に一緒に考えます。楽しく頑張りましょう!
 
 

前芝武史 Profile